皆さん『メディシンボール』って聞いたことはありますか?
筋トレをしているだけではあまり馴染みがないものかもしれませんね。部活動などしていた方であればもしかすると使ったことのある方はいるかもしれません。
メディシンボールはゴムチューブやバランスボールのようにトレーニングにバリエーションを増やすことのできる道具の一つとなっています。
そんなメディシンボールの使い方を今回ご紹介していきます!
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今回のメディシンボールに関する記事を最後まで読んでいただくと
・メディシンボールの使い方がわかる
・メディシンボールを使ってトレーニングするメリットがわかる
・メディシンボールを使ったトレーニングができるようになる
このようなメリットが期待できますので是非最後までご覧ください!
メディシンボールとはもともと名前の「メディシン=medicine」にある通り、医療用として怪我をした人がリハビリに使う道具でした。
バスケットボールと同じような見た目ですが、中に重りが入っていて1~3kgのものもあれば10kgほどの重いものまであります。
ボクサーがお腹にボールを落として腹筋を鍛えるのをテレビなどで見たことがある方は多いと思いますが、そのボールがメディシンボールです。
お腹に落として使うのは特殊な使い方ですが目にする機会は多いかもしれません。
最近では女性や運動が苦手な方でも筋トレをする人が増え、ジムよりもボクササイズや全身を使うようなファンクショナルトレーニングなどでメディシンボールも気軽にトレーニングに取り入れられるようになりました。
トレーニングにバリエーションを増やし、ファンクショナルなトレーニングも安全に行うことのできるメディシンボールですがメディシンボールにも種類があるので目的に応じて使い分けができるように代表的なものを解説していきます!
ソフトタイプのメディシンボールは布やPVC素材といった柔らかい素材でできているものになります。体に当たっても痛くない上に弾力もそこまでないことから安全に使うことができます。筋トレにももちろん使いますが、球技をしている方が投げたりペアでパスをしたりとスポーツの技術を上げるのにも使用されます。屋内での使用に最適とされています。
ソフトタイプメディシンボールがあると言うことはハードタイプのものもあります。ハードタイプメディシンボールはボールの表面がゴム製のものや革製のものを指します。メディシンボールの中でも最もオーソドックスな種類で価格も比較的安価なものが多いです。
素材の表面が滑りにくくなているため汗をかいても滑りにくくそのホールド感の良さから個人での追い込みにも向いています。
また凹凸のある表面になっているものが多く、ハンドリングもしやすいのでキャッチ動作のトレーニングにも向いています。
球体のメディシンボールだけでなく、ロープやハンドルのついているものも存在するんです。
通常の旧態のものとは違う負荷のかかり方がするので、トレーニングにバリエーションが増え新鮮なトレーニングを行うことができます。
ハンドル付きのものであればダンベルの代用として使うこともできれば、ハンドルを握り投げつけるようにトレーニングすることも可能です。
また、ロープ付きのものであれば遠心力を活かしてトレーニングすることもできるので筋肉に大きい負荷をかけることができるでしょう。
ここまでメディシンボールについて簡単に説明してきましたが、メディシンボールを使うメリットはあるのでしょうか?
ここからはメディシンボールをトレーニングに使うメリットをご紹介していきます!
ダンベルやバーベルと比べてしまうと負荷は軽くなってしまうかもしれませんが、自重でトレーニングをしている人はメディシンボールを使ったトレーニングを取り入れてみることをおすすめします。メディシンボールも様々な重さがあり自重よりは負荷を上げることが可能です。さらにはダンベルやバーベルよりも実際の動きに近い動作でトレーニングを行うことができるのでファンクショナルトレーニングなどの強度を上げることも可能です。
アスリートの方などで怪我などでリハビリの過程にある方なども、自重のみでなくメディシンボールを使ったトレーニングを取り入れることで復帰後のパフォーマンスにより良い影響を与えますので是非参考になさってみてください!
メディシンボールを使用したトレーニングはダンベルやバーベルを使ったボディメイクに重きをおいたトレーニングと少し異なるトレーニングになります。
上記に書いたことと少しかぶる部分はありますが、体幹を使い全身でトレーニングをすることになりますので、全身の協調性を高めることもできます。中枢から末端へ連動的に動作をするようなトレーニングが多くなるので、特にアスリートのようなパフォーマンスアップを目的としてトレーニングをしている人には是非取り入れていただきたいものです。
特に競技動作に似た動きでトレーニングができるので実際の動きをイメージしながら動作することができるでしょう!
メディシンボールはダンベルなどのフリーウェイトと違い安全にトレーニングを行うことができます。フリーウェイトも怪我のリスクが大きいわけではありませんが怪我をした時の重症度は高いはずです。しかしメディシンボールはダンベルと同じ重量でもゴムなどでできていることから怪我のリスクも低く女性の方でも安全に行うことができます。
メディシンボールはもともと医療用に開発されたものです。そのためリハビリにももちろん使うことができます。メディシンボールを使ったトレーニングは全身を使うものが多く中枢から末端にかけ協調的なトレーニングをすることができます。怪我の直後は繊細な運動が難しくなっているためメディシンボールなどを使い感覚的な部分もリハビリしていく必要があります。
パーソナルジムではなかなか難しいかもしれませんが、怪我をしていてトレーニングが怖い・不安という方はメディシンボールでリハビリをしてみてはいかがでしょうか。
メディシンボールを使ったトレーニングは自重で行う筋トレよりも強度が上がります。メニューにもよりますが、女性は1~3kg、男性は3~5kgのメディシンボールで行ってみましょう。どのようなトレーニングにメディシンボールを使うべきなのでしょうか。
以下にあげたメニューをHIITと呼ばれるメニューと組み合わせることでかなり脂肪燃焼効果が期待できます!HIITはマシンを使わなくてもかなりダイエットや筋力トレーニングに効果が認められますのでこちらの記事も参考にして次に紹介するメニューと組み合わせてみてください!
腹筋を鍛える王道メニューのクランチは、メディシンボールを使うことでさらに効率よく鍛えることができます。腹直筋への刺激が強まり、シックスパックをつくる近道になります。
【やり方】
メディシンボールは自分に合った重さを選びましょう。からだを起こす際に力が入りますが、メディシンボールを持つ手は力を入れすぎず楽に持ちましょう。
腹筋の中でもくびれに関与が大きいのは腹斜筋です。ロシアンツイストは、メディシンボールを持ちながらひねりの動作を行うことで腹斜筋を鍛えることができ綺麗なくびれをつくることにつながります。
【やり方】
メディシンボールをつく位置はからだよりも後ろになるようにしましょう。メディシンボールを手で動かすのではなくお腹をぐっとひねります。
最初は丁寧にゆっくりとフォームを確認しながら行い、慣れてきたらリズムよく行ってみてください。
プッシュアップでは、メディシンボールを土台にして行います。負荷をかけるわけではないですが、手元が不安定なため同時に体幹を鍛えることができます。
【やり方】
手元が不安定なので、プッシュアップに慣れていない方はまず自重のプッシュアップから行いましょう。
元の体勢に戻る際、腕を伸ばしきらないところで止めます。伸ばしきってしまうと筋肉への負荷が抜けてしまいます。
上腕三頭筋を中心に鍛えるトレーニングです。二の腕のたるみが気になる方には腕が細くなる効果があるのでおすすめです。
【やり方】
ソフトタイプのメディシンボール、またはハンドル付きのもので行うとやりやすいです。重すぎると肘に負荷がかかりすぎるので注意してください。
ショルダープレスは三角筋をメインに鍛えることができる筋トレです。通常はダンベルを両手に一つずつ持って行いますが、メディシンボールに替えることで体幹への刺激にもなります。
【やり方】
ダンベルと違うのは手のスタートの位置です。顔の前から始まるので手の軌道が少し斜めになります。肩が少し前に入ってしまいますが、できるだけ胸を張って行うようにしましょう。
メディシンボールを持って行うスクワットは、負荷を強めるだけでなく腕を上下することで複合的なトレーニングになります。
【やり方】
下半身を中心に鍛えることができるスクワットですが、腰を落とした時に腕を上げているので背筋が伸びたままきれいな姿勢を保つことができます。
きれいな姿勢を保ちながら行うと、腹筋も使うことができるので、効率のいいトレーニングになります。
メディシンボールは自重トレーニングにプラスすることで、効率よく筋力UPをすることができます。ケガのリスクも少なく体幹を鍛えやすいので筋トレ初心者の方でも挑戦しやすいですね。自重トレーニングのバリエーションの一つとしてメディシンボールを加えてみてはいかがでしょうか。
アスリートの方であればリハビリやパフォーマンスアップにつながるトレーニングにも有効なメディシンボールを是非活用してみてください!
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■この記事の著者
私は、四年制大学にてリハビリについて学び、卒業後、理学療法士として約3年半つくば市内の病院で働きました。前職では、大学1部リーグに属している蹴球部のトレーナー活動やサッカー日本代表選手のリハビリを経験しました。また、幅広い年齢層の入院患者様も担当していたため、お客様の様々なご要望にお応えしていけるかと思います。前職の経験を活かし、対象筋を捉えたトレーニングや障害予防的なストレッチ、フォーム指導などにも対応させていただきます。怪我に悩むことなく、理想の身体を一緒に作りあげましょう!
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