こんにちは!
THE PERSONAL GYM 高崎店の仲里です☺️
筋トレをしているとき、
「持ち上げるときは頑張るけれど、下ろすときは力を抜いている」
「ラットプルダウンでバーを引いた後、一気に戻している」
「ダンベルを持ち上げたら、その後は重力に任せて下ろしている」
ということはありませんか?
筋トレというと、どうしても「持ち上げる」「押す」「引く」といった動作に意識が向きやすくなります。
例えばベンチプレスなら、バーを押し上げる。
ラットプルダウンなら、バーを身体に向かって引く。
ダンベルカールなら、ダンベルを持ち上げる。
こうした動作を「筋トレをしている部分」だと感じている方も多いかもしれません。
しかし、筋肉は重量を持ち上げているときだけ働いているわけではありません。
重量を下ろしたり、元の位置へ戻したりするときにも、筋肉は力を発揮しています。
この「筋肉が力を発揮しながら伸ばされる動き」を、エキセントリック収縮と呼びます。
トレーニングでは「ネガティブ動作」と呼ばれることもあります。
身体づくりを考えるうえでは、持ち上げる動作だけではなく、このネガティブ動作までコントロールすることが大切です。
今回は、
「なぜ筋トレでは下ろす動作が大切なのか?」
「ゆっくり下ろせば下ろすほど効果的なのか?」
といった疑問について、筋トレ初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
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まず理解しておきたいのが、筋肉は同じように見えるトレーニングの中でも、異なる形で力を発揮しているということです。
代表的なのが、
コンセントリック収縮(短縮性収縮)
と
エキセントリック収縮(伸張性収縮)
です。
言葉だけを見ると難しく感じるかもしれませんが、実際の動作に当てはめると分かりやすくなります。
例えばダンベルカールを考えてみましょう。
ダンベルを持った状態から肘を曲げていくと、主に上腕二頭筋が短くなりながら力を発揮します。
これがコンセントリック収縮です。
反対に、持ち上げたダンベルを元の位置まで下ろしていくときは、上腕二頭筋が力を発揮しながら徐々に伸ばされていきます。
これがエキセントリック収縮です。
つまり、
「持ち上げるときだけがトレーニング」ではありません。
持ち上げて、コントロールしながら戻す。
そこまで含めて一回の動作です。
筋トレでよく使われる「ネガティブ」という言葉は、気持ちがネガティブという意味ではありません。
一般的には、筋肉が力を発揮しながら伸ばされていく局面を指します。
例えば、
バーを胸の方向へ下ろしていく局面。
立った状態からしゃがんでいく局面。
引いたバーを元の位置へ戻していく局面。
持ち上げたダンベルを下ろしていく局面。
これらがネガティブ動作に当たります。
一見すると「元の位置に戻しているだけ」に見えるかもしれません。
しかし、この局面でも筋肉は負荷に耐えながら力を発揮しています。
そのため、戻す動作を雑にしてしまうと、本来トレーニングとして活用できる局面の一部を十分に使えていない可能性があります。
エキセントリック収縮は、筋肥大や筋力向上を考えるうえで重要な筋収縮の一つです。
ここで大切なのは、
「ネガティブだけやれば筋肉がつく」
ということではありません。
持ち上げる動作にも、下ろす動作にもそれぞれ役割があります。
重要なのは、一回の反復動作を最初から最後までトレーニングとして使うことです。
例えば、10回ダンベルカールをするとします。
持ち上げるときだけ丁寧に動かして、下ろすときは毎回ストンと落としてしまえば、動作の半分近くを十分にコントロールできていないことになります。
反対に、
持ち上げる。
↓
コントロールしながら下ろす。
↓
再び持ち上げる。
という動作を繰り返せば、1回1回の反復を丁寧に行いやすくなります。
筋トレでは「何回やったか」だけでなく、その1回をどのように行ったかも重要です。
トレーニング中によく見られるのが、持ち上げる・引く動作では頑張っているのに、戻す瞬間に一気に力を抜いてしまうケースです。
例えばラットプルダウンなら、
「グッと引く」
↓
「一気にバーを戻す」
という動きです。
この場合、バーを戻しているというより、重量に身体が引っ張られている状態になっていることがあります。
ここで考えたいのが、
「自分が重量をコントロールしているのか、それとも重量に自分が動かされているのか」
ということです。
筋トレでは、重量を扱うことそのものが目的ではありません。
狙った動作を自分でコントロールしながら、筋肉に適切な負荷を与えることが重要です。
重量を戻すときにも自分で動作をコントロールできていれば、フォームを維持しやすくなり、次の反復にもつなげやすくなります。
筋トレを続けていると、少しずつ重量を上げたくなります。
これは決して悪いことではありません。
身体を成長させていくためには、トレーニングの負荷を段階的に高めていくことも重要です。
しかし、
持ち上げられる重量=適切に扱える重量
とは限りません。
例えば10kgのダンベルなら、
持ち上げられる。
でも、下ろすときには一気に落ちてしまう。
という状態だったとします。
一方、8kgなら、
持ち上げる動作も下ろす動作も、自分でコントロールできる。
この場合、「10kgを持てた」という数字だけでは、どちらのトレーニングの質が高いか判断できません。
筋トレでは、
「その重量を一回持ち上げられるか」ではなく、「設定した回数を狙ったフォームでコントロールできるか」
という視点も持ってみましょう。
特に初心者の方は、重量を増やすことを急ぐより、まず一回の動作を丁寧に行うことが、その後の重量アップにもつながります。

ここまで読むと、
「じゃあ10秒くらいかけて下ろした方が効くの?」
と思うかもしれません。
しかし、ネガティブ動作は遅ければ遅いほど良い、というわけではありません。
極端にゆっくり動かすと、一回の動作時間が長くなるため、扱える重量や回数が低下することがあります。
筋肉への刺激は、単純な「動作時間」だけで決まるものではありません。
など、さまざまな要素が関係します。
そのため、
「ネガティブは○秒じゃないとダメ」
と決めつける必要はありません。
筋トレ初心者の方には、ネガティブ動作を何秒にするか細かく考えるより、
「重量に任せて落とさない」
ことを最初の目標にするのがおすすめです。
例えば、
ダンベルを持ち上げる。
↓
重さを感じながら、自分で下ろす。
↓
次の動作に入る。
この流れを丁寧に繰り返します。
目安として2〜3秒程度かけて下ろす方法が使われることもありますが、すべての種目で必ず同じテンポにする必要はありません。
重要なのは秒数そのものではなく、狙った可動域を自分でコントロールできているかどうかです。
「ゆっくり動かさなきゃ」と考えすぎて不自然な動作になるより、
「最後まで自分で重量を扱う」
という意識を持ってみましょう。
ネガティブ動作という言葉を聞くと、
「上級者が筋肉を追い込むために使う特殊なテクニック」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
確かに、トレーニング方法の一つとしてネガティブ局面を強調する方法もあります。
しかし、初心者の方にまず知ってほしいのは、もっとシンプルなことです。
重量を持ち上げて終わりではなく、元の位置までコントロールして戻すところまでが一回のトレーニング。
これだけでも十分です。
筋トレでは、難しいテクニックを増やすことよりも、一つひとつの基本動作を丁寧に行えるようになることが重要です。
後半では、
スクワット・ベンチプレス・ラットプルダウン・ダンベルカールでは、具体的にどの局面を意識すればいいのか?
さらに、
ネガティブを意識するときにフォームを崩さないための注意点や、初心者が実際のトレーニングで取り入れる方法
まで詳しく解説していきます。
ネガティブ動作というと「重量を下ろす動作」と説明されることが多いですが、
必ずしも見た目として下方向へ動くとは限りません。
大切なのは、
狙っている筋肉が、力を発揮しながら伸ばされている局面
を考えることです。
例えばラットプルダウンでは、バーを引き下ろすときではなく、引いたバーを上へ戻していくときに背中の筋肉が伸ばされていきます。
つまり、ネガティブ動作を理解するときは、
「重量が上がっているか、下がっているか」
ではなく、
「狙っている筋肉がどのように動いているか」
を見ることがポイントです。
スクワットでは、立った状態からしゃがんでいく局面がネガティブ動作に当たります。
このとき、大腿四頭筋や臀部など下半身の筋肉が、負荷に耐えながら伸ばされていきます。
初心者の方に多いのが、
立ち上がることには集中しているけれど、しゃがむときは一気に落ちてしまう
というパターンです。
勢いよくしゃがんで、その反動を使って立ち上がろうとすると、自分で動作をコントロールしにくくなることがあります。
まずは、
「しゃがむ」のではなく「自分で身体を下ろしていく」
というイメージを持ってみましょう。
ここで注意したいのが、ネガティブを意識するあまり、無理に深くしゃがもうとすることです。
スクワットの適切な可動域は、股関節や足首の動き、フォーム、目的などによって変わります。
そのため、
「ゆっくり+深く」が必ず正解ではありません。
自分が姿勢を保てる範囲で、しゃがむ局面をコントロールすることを優先しましょう。
ベンチプレスでは、バーを押し上げる動作に意識が集中しやすくなります。
しかし、胸の筋肉を考えると、バーを胸へ下ろしていく局面も重要です。
バーを下ろしていくときには、大胸筋などが負荷を受けながら伸ばされていきます。
ここで、
「早く胸まで下ろして、思い切り押す!」
という動作になると、バーを十分にコントロールできなくなることがあります。
そのため、
バーの軌道を保ちながら、自分で胸の方向へ下ろしていく
ことを意識してみましょう。
「ベンチプレスは胸まで下ろさないと意味がない」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし、肩関節の可動性や身体のつくり、使用する器具などによって適切な可動域は変わります。
ネガティブ動作を意識するときも、
「どこまで下ろしたか」だけではなく、「どこまでコントロールできたか」
を見ることが大切です。
痛みや違和感がある範囲まで無理に下ろす必要はありません。
ラットプルダウンでは、バーを胸の方向へ引く動作に集中する方が多いでしょう。
しかし、背中の筋肉を考えると、バーを上へ戻していく局面も大切です。
よくあるのが、
バーを強く引く
↓
引き切った瞬間に力を抜く
↓
バーに身体ごと上へ引っ張られる
という動作です。
これでは、戻す局面を十分にコントロールできません。
バーを引いた後も完全に力を抜くのではなく、重量を感じながら腕を上方向へ戻していくイメージを持ってみましょう。
ラットプルダウンで、
「肩を上げないように!」
と言われたことがある方もいるかもしれません。
もちろん、重量に引っ張られて肩が急激にすくんでしまうのは避けたいところです。
一方で、バーを戻す局面では肩甲骨も自然に動きます。
そのため、最初から最後まで肩を完全に固定する必要はありません。
背中が伸ばされていく感覚を持ちながら、コントロールできる範囲で自然に戻していきましょう。
ダンベルカールは、ネガティブ動作を理解しやすい種目の一つです。
ダンベルを持ち上げると上腕二頭筋が縮み、下ろしていくと伸ばされていきます。
ここでよくあるのが、
最後の数回になると、ダンベルをほとんど落とすように下ろしてしまう
ことです。
疲れてくると、どうしても持ち上げることだけに集中しやすくなります。
しかし、
「上げられたから1回」
ではなく、
「上げて、戻すところまでできて1回」
と考えてみましょう。
下ろす局面までコントロールできなくなった場合は、フォームが崩れ始めているサインの一つとして捉えることもできます。

ネガティブ動作は大切ですが、「意識すればするほど良い」というわけではありません。
やり方によっては、必要以上に疲労が大きくなったり、トレーニング全体の質が下がったりすることもあります。
初心者の方は、次の3つを意識してみましょう。
「ネガティブが重要」と聞くと、5秒、10秒と時間をかけて下ろしたくなるかもしれません。
しかし、極端に遅い動作では扱える重量や回数が減りやすくなります。
初心者の場合は、まず2〜3秒程度を一つの目安として、重量に任せずコントロールできれば十分です。
秒数を正確に数えることよりも、
「ストンと落とさない」
ことを優先しましょう。
ネガティブ動作を丁寧にすると、今まで扱えていた重量が急に重く感じることがあります。
これは珍しいことではありません。
今まで勢いや反動を使っていた部分まで自分でコントロールするため、同じ重量でも負荷の感じ方が変わることがあります。
その場合は、重量を少し下げても問題ありません。
軽くした=トレーニングの質が下がった
とは限らないからです。
適切な重量で動作全体をコントロールできることを優先しましょう。
エキセントリック収縮を強調したトレーニングは、筋肉痛が強く出ることがあります。
だからといって、
「翌日筋肉痛が強い=良いトレーニング」
とは限りません。
筋肉痛の強さだけでトレーニング効果を判断するのではなく、
なども含めて考えることが大切です。
では、実際にどのくらいのスピードで下ろせばいいのでしょうか。
初心者の方なら、先ほど紹介したように2〜3秒程度で戻すことを一つの練習方法として使えます。
例えばダンベルカールなら、
「上げる」
↓
「1、2」と心の中で数えながら下ろす。
これだけでも、勢い任せの動作を減らしやすくなります。
ただし、2秒と3秒のどちらが絶対に優れている、という話ではありません。
種目や重量によって適切なテンポは変わります。
大切なのは、
重量に負けて勝手に戻されていないか。
ここです。
秒数は、そのための一つの目安として使いましょう。
筋トレでは、
「何kg持てるか」
に目が向きやすくなります。
もちろん、使用重量が伸びることは成長を確認する一つの方法です。
しかし、重量だけを追いかけると、
上げることはできる。
↓
戻すときは耐えられない。
↓
フォームが崩れる。
↓
さらに反動を使う。
という流れになることがあります。
そこで重量を選ぶときには、
「持ち上げられる重量」ではなく「一回の動作全体をコントロールできる重量」
という基準も加えてみましょう。
例えば10回を目標にするのであれば、10回目まで持ち上げられるだけではなく、10回目の戻す動作まである程度コントロールできるかを確認します。
これだけでも、重量の選び方はかなり変わります。
ネガティブ動作を丁寧にすると、
「いつもより筋肉に効く!」
と感じることがあります。
この感覚自体は、トレーニングを行ううえで参考になるものです。
ただし、
効いている感覚が強い=必ず効果が高い
とは限りません。
筋肉が焼けるような感覚やパンプだけを求めて、必要以上にゆっくり動かしたり、軽すぎる重量にしたりする必要はありません。
トレーニングでは、
感覚+フォーム+重量+回数+可動域+継続的な成長
などを総合的に考えることが重要です。
ネガティブ動作も、筋肉に「効かせるための裏技」としてではなく、一回の動作を丁寧に行うための基本として取り入れてみましょう。
筋トレでは、重量を持ち上げたり、押したり、引いたりする動作に意識が向きがちです。
しかし、重量を元の位置へ戻すネガティブ動作も、一回のトレーニングを構成する大切な局面です。
今回のポイントをまとめると、
① 持ち上げるだけが筋トレではない
筋肉は重量を戻すときにも、負荷に耐えながら力を発揮しています。
② ネガティブ動作は「筋肉が力を発揮しながら伸ばされる局面」
単純に「下方向へ動くこと」ではなく、狙っている筋肉がどのように動いているかを見ることが大切です。
③ 重量に任せて一気に戻さない
「自分が重量を動かしているのか、重量に自分が動かされているのか」を意識してみましょう。
④ ゆっくりであればあるほど良いわけではない
初心者は2〜3秒程度を一つの目安にできますが、秒数そのものが目的ではありません。
⑤ 重量より「コントロールできるか」も大切
持ち上げられる重量と、適切に扱える重量は必ずしも同じではありません。
⑥ ネガティブ動作も基本フォームの一部
特殊なテクニックとして考えるのではなく、「戻すところまでが一回」と考えてみましょう。
トレーニングをしているのに、
「なかなか狙った筋肉に刺激が入らない」
「重量を上げるとフォームが崩れてしまう」
「回数はできるけれど、動作が雑になってしまう」
という方は、次回のトレーニングで一度「戻す動作」に注目してみてください。
今まで何気なく行っていた一回のトレーニングでも、動作全体を丁寧にコントロールするだけで、重量の感じ方やフォームが変わるかもしれません。
高崎店では、ただ回数をこなしたり重量を増やしたりするだけではなく、一人ひとりの身体や目的に合わせて、フォーム・可動域・動作スピードまで確認しながらトレーニングをサポートしています。
「何kg持てたか」だけではなく、「その重量をどう動かしたか」。
一回一回の動作を丁寧に積み重ねて、より質の高いトレーニングを目指していきましょう。
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